高2までやめられなかった指しゃぶり
私は小さい頃からの指しゃぶりを全然やめられなくて、高校二年生くらいまで続いていました。
そのせいで歯並びが悪くなり、歯列矯正に手間とお金をたくさん使うことになってしまいました。歯列矯正が完了して数年経った今でも、3日に1回はリテーナー(マウスピース)を着けて寝ています。
指しゃぶりを続けてしまったことを後悔していますが、自分の意志だけではやめられなかったのです。
指しゃぶりは精神安定剤。簡単にはやめられない
親に「やめなさい」とか「歯並びが悪くなるよ」とか言われても実感が湧かず、全然やめられませんでした。
指しゃぶりをしているところを見られると怒られるので、隠れてするようになりました。
指しゃぶりは隠れてできてしまうのも、やめられない原因として大きいと思います。
また、不安になりがちな私にとって、指しゃぶりのリラックス効果が高かったせいか、やめる気はあんまりありませんでした。
口唇欲求が満たされるんですよね。精神安定剤のようなものでもありました。
そのため指しゃぶり中毒でもあり、当時は何かを食べて口にまだ食べ物が残っている状態でも、指を口に突っ込んでしまうこともありました。
指に食べ物が当たって不快なのですが、それを上回るリラックス効果があったのでしょう。
恥ずかしい親指の指ダコ
指しゃぶりを長く続けると、親指の背の下の歯が当たる部分にタコができるので、学校の友人には「これ何?」とよく聞かれました。
もしかしたら分かる人にはそれが何か分かっていたかもしれません。
それが恥ずかしくて、それまで両方の指を気分で使い分けていたのをやめて、片方の指だけを使うことに決めました。少し経つと、指ダコは片方の指だけになりました。
今思うと、指ダコの恥ずかしさと、歯並びのさらなる悪化が原因で、本格的に指しゃぶりをやめる気になれたように思います。
自分の意志より便利グッズに頼ろう
すでに指しゃぶりは習慣になっていて自分の意志ではやめられなかったので、グッズに頼ることにしました。
マヴァラのバイターストップという苦いマニキュアを、親指の爪に毎日塗るのです。
バイターストップが舌に触れるとめちゃくちゃ苦いので、無意識に指を口に入れてしまってもすぐに出せるようになりました。
すぐに出してもイヤな苦い後味が口のなかに残るので、そのあとに指しゃぶりをしたくなってムズムズしても、「あの苦さをまた味わうよりはマシ」と思ってガマンできます。
そうこうしているうちに、特に大きな苦労もせずに指しゃぶりをやめられました。
バイターストップ、小学校低学年くらいのときに知りたかった…
一発でキッパリやめることができた
指しゃぶりをしなくなってから長い時間が経った今、もう指を口に入れようとする気すら起きません。
よくこんなものを口に入れていたな、と思うくらいです。
ちなみに人差し指の側面で上唇あたりを触るクセは、指しゃぶりをやっていたときにしていたので、脳が勘違いするのかリラックス効果があるためたまーにしてしまいますが、そのとき親指は口の中ではなくアゴや頬に添えられているので無害です。
タイムトラベルができるのなら、永久歯が生え揃う前の私の爪に毎日こっそりバイターストップを塗ってあげたい。