「デスソース」で有名なブレアというブランドの「アフターデスソース ウィズ ジョロキア」*1(以下、アフターデスソース)を買いました。
ちょっと前に辛党になるまでは、自分にはまったく縁のないものだと思っていたデスソース。
辛党になったからにはその存在が気になって仕方がありませんでした。
デスソースにはいろいろな種類があり、日本で手に入れやすいものは辛い順に
- サドンデスソース
- アフターデスソース
- サルサデスソース
- オリジナルデスソース
があります。
他の人のレビューではオリジナルデスソースやサルサデスソースは「あまり辛くない」とのことでしたので、それよりスコヴィル値*2の高いアフターデスソースを選びました。
アフターデスソースのスコヴィル値は約50,000*3。これはタバスコの20倍です。
また、普段私がなんにでもかけまくっているカイエンペッパーのスコヴィル値が30,000~50,000*4ということで、辛さを求めて買う以上、これより低いのはさすがにどうかと思いました。
そしてアフターデスソースより辛さが上の「サドンデスソース」のスコヴィル値は約100,000。
過去に「ペヤング もっともっと激辛MAXやきそば」で文字通り「痛い目」にあったので、辛すぎるのも良くないと思ってアフターデスソースに決定しました。
私が辛さを表現するときは主観的に「暴君ハバネロの何倍辛い」という言い方をするのですが、肝心の暴君ハバネロのスコヴィル値はググっても出ませんでした。
ということでアフターデスソースがどのくらいの辛さか全くわからないため、醤油でも入れるのかという勢いでドバっと料理に入れてしまったのです。
予想以上に強い辛そうな匂いが料理から漂ってきたときは一瞬、生命の危機を感じました。
冷静に考えると口に入れさえしなければどうということはないのですが、かなり動揺したのを覚えています。
できあがった料理を二、三口食べてみて「意外と辛くないな」なんて思っていたら、どんどん辛くなっていきました。
めちゃくちゃ辛いものを食べたときに徐々に辛く感じていくこの現象はいまだに不思議です。
「美味しい」とかそういう感情を通り越して、ただただ食べるのが辛かった…。
辛味調味料は少しずつ入れるという教訓を得ました。
アフターデスソースはカイエンペッパーよりも深みのある辛さがします。
カイエンペッパーって辛いだけで、特に他の味は感じないんですよね。
その点、料理には使いやすいです。
ただしカイエンペッパーは粉状なので一部の調理法には不向き。食パンにふりかけて食べたらむせかえります。
アフターデスソースには旨味を感じました。
また、酸味のような甘味のような爽やかなフレーバーがあるので料理を選びます。
和食には向かないでしょう。
もともと私は酸味とその香りが苦手なので、アフターデスソースはほんの少し苦手な味でした。
料理を半分くらい食べたところから顔の汗がすごかったです。
舌に痛みは感じるものの、前述の激辛MAXペヤングのときに感じたような理不尽な痛さはありません。
アフターデスソースも入れる量を増やせば痛くなるのかも。
辛党歴が浅いので、辛さについてまだよく理解していないのです。
アフターデスソースを大量摂取(当社比)してしまったので、食べたあともずっと胃の中が熱かったです。
そして来る夜。
胃なのか腸なのか、お腹のなかが痛くて痛くて、なにかの病気にかかったのかと思うほどでした。
その痛みのせいで夜は寝付けなくて地獄でした。
「もう辛いものはこりごりだ」なんて思いながらなんとか眠って朝に目が覚め、少し経ったら吐き気が。*5
吐き気を自覚しつつも、朝食にまたアフターデスソースを使った料理を作ってしまう自分はアホとしか言いようがありません。
自分で作った料理を目の前にして「吐き気がするから食べたくない」と思いつつ二、三口。
アフターデスソースの酸っぱいような香りをかいだのも相まってか、やっぱり気持ち悪くていったん横になりました。
そうしてやっと食べきったら、もう気持ち悪くて立ち上がれませんでした。
いったい何をやっているのか。馬鹿なのか。
ラベルには「FEEL ALIVE!(生を感じろ!)」とありますが、私は死を感じました。
死を感じる、は逆説的にいえば生を感じる、と同じ意味だから合っているのか。
なんでもやりすぎると嫌いになるとよく言いますが、私はこの経験で辛いものが嫌いになりそうでした。
すでにもうこりごりな気分にはなっています。
デスソースは辛いものが好きな人や、辛いものが好きすぎてどうにかしたい人にぜひおすすめです。