人生の100のリストとは、やりたいことリストのようなものです。実現は難しいだろうなーと思ったものでも、少しでもやりたいことであれば構わずに書きます。100なんて数字はとっくに通り越しているのですが、まだリストは増えていっています。たまにリストを読み返してみると、意外と達成されているんですよね。言語化すること、書くことって大事なのかもしれません。
このシリーズでは私の人生の100のリストのうち、達成したものを紹介していきます。
シェアハウスに住もうと思ったきっかけ
きっかけはphaさんの著書『ニートの歩き方』を読んだこと。本書ではいろんなことが書かれていますが、そのなかで「東京に出よう」「シェアハウスに住もう」というのが特に印象に残っています。
私は学校を出てから、お金がないから仕方なく働き始めました。仕事は楽しかったけれど未来に対する希望は特にありませんでした。誰かのブログで読んだのかなんなのか、図書館でこの本を手にとって読んでみたら多大な影響を受け、すぐに東京のシェアハウスに住むことを自分の中で決めました。
シェアハウス探し
『ニートの歩き方』を読んだ約2ヶ月後、仕事で貯めた数十万円を握りしめて*1東京へ行きました。
シェアハウスの選び方としては、ググってみたら二大シェアハウスグループのようなものがあると分かったので、その中から東京に近いシェアハウスに連絡っして内覧とお試し宿泊をしに行きました。その二大グループ(だと思っている)のひとつが、phaさんが作ったギークハウスです。
ギークハウスは家賃が高く、家賃を払い続けるために今後仕事をちゃんとしないといけない、と思うと残念ながらそこに住むことはできませんでした。そのため東京から少し離れてしまいますが、もうひとつのシェアハウスグループのシェアハウスに住むことを決定。東京周辺での1週間くらいのシェアハウス探しのあと、こうして私のシェアハウス暮らしが始まったのです。
シェアハウス暮らし
シェアハウスはなにより初期費用が少ないのがいいですね。敷金礼金がなく、生活に必要な家電や家具などもある程度そろっています。私は小さなボストンバッグと20Lくらいのバックパックだけを持って入居しました。
シェアハウスでの生活は快適でした。人の気配があるというのは落ち着くものです。
住民はみんな親切にしてくれて、一緒にゲームをしたり散歩をしたりアニメを観たり、のんびり過ごすことができました。誰かが録画したアニメを観たり、誰かが持ち寄った漫画を読んだり、誰かのゲームをしたり。作品に触れるために自分で所有する必要がないのが良いです。自分の持ち物もシェアして有効活用できます。
クラブやスナック、乗馬体験など、自発的には行かないようなところにも行くことができました。いろんな作品や文化、考え方などに自然と触れられる、触れやすいのもシェアハウスの醍醐味だと思います。
寝袋にくるまって居間で寝ていても怒られませんでした。仕事をしていなくても、日中何をやっていてもとやかく言われません。それは一見そっけなく見えるけれどそうではなく、無意識のうちに個人を尊重しているからなのだと思っています。シェアハウス暮らしで、じんわりとくる人の温かさにたくさん触れられました。
自分は人がキライなのだと思っていたけれど、本当は好きだったんだなーということに気付くことができました。「人が好きだから、人との関係を大切にしたいから、怖くなったり慎重になってしまう」とあとで指摘され、納得してしまいました。
私の住んだシェアハウスはドミトリータイプで個室がなかったため、何かを勉強するにはよほど集中できる人でないと難しいかもしれません。あとはお風呂やトイレといった水回りが混雑します。そこがネックでしたね。
そして現在
既にシェアハウスからは退去しています。いま住み込みバイトでの移動生活というような暮らしができているのも、シェアハウスで暮らした経験があるからだろうなと思います。他のバイトさんとの相部屋だったり、一軒家での共同生活だったりは苦ではありません。
みんな一度は共同生活をしてみるべきだとも思う。人生において家族と暮らすのと一人で暮らすのとしか体験しないのはもったいない。
(『ニートの歩き方』より引用)
「~しないのはもったいない、損している」という考えは好きではないとは思いつつも、シェアハウスはぜひ経験してほしいなーと思います。長い一人暮らしは寂しかったし、今後も定住するならシェアハウスを選びそうです。
リスト達成日:2015/08/24
*1:実際には銀行口座の中ですが。