『ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法』
今の自分があるのはこの本のおかげです。というより「影響を受けた本」なのでそういった本しか紹介しないのですが…。
ちなみに紹介する本は順不同です。
この本を読み終わってすぐに「大都市へ行こう」「シェアハウスに住もう」と思いました。
そのための資金も貯め始め、どこに住むかなど具体的に調べ、私の中で関東のシェアハウスに住むことは決定事項となっていました。
人生において家族と暮らすのと一人で暮らすのとしか体験しないのはもったいない
他に「大都市へ行こう、誰かと一緒に住んでいれば死なない」みたいなことが書いてあって(強く印象に残っているくせにうろ覚え)、なるほど!と妙に納得してしまったのでした。
実際に東京や埼玉に住んで、ライブに初参戦したり、サクラ大戦関連のイベントに初参加して感動したり、サクラ大戦の関係者が出るイベントがあると聞けば飛んでいって声優さんに握手をお願いしたり。
遠い存在だと思っていた著名人にお会いできたり、ライブやイベントが近くでいくつも開催されているため気軽に遊びに行けたり、東京ってすごい!楽しい!と強く思いました。
実はこの本の著者であるphaさんが主催した「なんとかBar」にもこっそり遊びに行き、少しだけでしたがお話しさせていただきました。
シェアハウスの仲間に連れられ自分ひとりでは行かなかったようなところへ行けたことも新鮮でした。
それまでどちらかというとインドア派だった私の世界がぐんと広がり、行動力がよりアップした時期でした。
東京はテレビで見るだけの架空の存在ではなく確かにそこにあり、遠く、手の届かないところではなかったのです。
こうした経験によって、自分にできないことはないんじゃないかと思い始めました。
まさか自分が東京に行くことになるなんて、シェアハウスに住むことになるなんて、思いもしませんでしたからね。
やろうと思えばなんだってできるんだ、と自然に思えるようになりました。
これまでに影響を受けた本はたくさんありますが、この本は内面(精神論などによって)からではなく、具体的な行動を促すことによって私の生き方をガラッと変えてくれた本です。
その過程で内面も変わりました。
心が変われば行動が変わる、といった名言もありますが、行動を変えて心が変わることもあるんだなあと身を持って知ることができました。
ニートの方にもそうでない方にもおすすめの一冊です。
影響を受けた度:★★★
『ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門』
元は汚部屋住人だった私
中学生までの私は、モノを捨てられない人間でした。
自分の部屋の床には服やおもちゃが散乱。
道で拾ったもの(石やワッシャなど)を家に持ち帰り、本棚には漫画がたくさん並んでいて、ガシャポンやカードダス、チョコエッグなどの食玩、遊戯王やポケモンカードなどのトレーディングカードが大好きでコレクションしていました。
モノに対してすぐに愛着を抱き、必要以上に大事にするタイプでした。
そしてその状態に特に不満を持ってはいませんでした。
何度整理整頓しても元通り
中学生になってからは見かねた母がたまに部屋の整理整頓をしてくれていたのですが、数日経つと元通りに…。
ある日、母が読んでいたのが(おすすめされたかどうかは覚えていません)この本。
「掃除なんて面倒だし、このままでも特に不利益はないからする必要がない」と思っていたのになぜか私は興味を惹かれ、この本を読み、内容を実践しました。
今となっては思い出せませんが、ちょうど中学生の多感(?)な時期、人並みに悩みもあったのでしょう、それを解決するには掃除だ!と思ったのかもしれません。
それからは徐々に持ち物を減らし、不要なおもちゃなどを処分し始めました。
そうすると、この本のタイトル通り、以前より自分が見えるようになりました。
「自分が何を大切だと思っているか」が、今の自分ほどではないですが見えたように思います。
ミニマリズムな生き方へシフト
その後掃除関連の本をいくつか読み、モノを捨てることに快感を覚えてしまい一時「捨てたい病*1」になりました。
今では大体落ち着き、ミニマリズムな生き方をするようになっています。
今はもう本の内容もよく覚えておらず、この本を直接実践しているわけではありません。
しかし今の私になるきっかけをくれた一冊であることに変わりはありません。
影響を受けた度:★★☆
『minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ』
この本を手にする以前から、私はいわゆる「ミニマリスト」でした。
本のサブタイトルには「30歳からはじめるミニマル・ライフ」とありますが、実際に著者が30歳くらいから始めた、というだけの話で、ミニマリズムという生き方は何歳からでも始められます。
「モノを持たない」「少ない持ち物で暮らす」というのはミニマリズムを実践した結果であり、目的ではありません。
この本には「ミニマリズムという生き方」について書かれています。
少なくとも頭では自分が今の生き方に幸福を感じられないということが分かっているんでしょう?幸福と今の生活の両方を同時に得ることはできない。行きたい方向とは違う行動をしているのに、ただ待っているだけでは、そちらに行くことなんてできるわけがないのだ。あなたの行動があなたの望む方向と合致していなかったら、幸福を手に入れることも、充たされることも、満足することもできないのだ。
人生における大きな変化というものは、本人が、「したほうがいい」を「マスト事項」に変えた時に起こるものなのだ。
私はこの「マスト事項」という考え方が気に入っていて、よく「自分のマスト事項はなんだろうか?」と自問し、リストにしています。
私たちには「今」だけがあります。明日の自分は今の自分の延長戦上にあるのですから、「今」の自分が行動しないのに明日の自分が行動するなんてことはありえません。ですから変わろう、変えたい、と思うなら「今」変わる、変える必要があるのです。
ミニマリズムは「今」「自分にとって大切なこと」に集中する生き方です。
手遅れなんてものはない。変わろうと決意して、それをマスト事項にして、行動に移そう。
最近はこれにゆるい考え方をプラスして、「マスト事項にしよう」「今すぐやろう」と思えないような事柄は「実はやりたいことではない」と考えるようにして、切り捨てています。
ミニマリズム+ゆるい考え方で、ストレスフリーです。
影響を受けた度:★☆☆
*1:捨てたい病については最近読んだ鳥居とりさんのKindle本『モノを捨てよ、散歩に出よう』に「そうそう!」と思えるほどよく書いてあったのでおすすめです。※追記:2016/11/19現在 Amazon から消えています。